イギリス暴動
ロンドンの暴動、すごいことになっちゃったね。
オリンピックが近いのに、大丈夫なんだろうか?
そもそも今起きてる暴動は、はじめに起きた出来事とは無関係のようだが
ロンドンだけでなく、イギリス各地に広まってしまって
とんでもない被害を生んでしまった。

(写真はboston.comより)
事の発端はこう↓(知ってる人は緑字を飛ばしてね)
8月4日ロンドン北部の町で、29歳の黒人男性が
銃器取締り中の警官に射殺されたのがはじまり。
いくつかの情報が錯綜しているようだが
射殺された男性は、タクシーに乗っていた。
銃所持容疑により警官がタクシーから降ろそうとした際、男性が発砲。
弾は警官に命中したものの、警官は怪我に至らず、銃で応酬。
黒人男性は死亡した。
しかし、警官が発砲した際、男性はまだタクシーの中にいたという説もあり
警官の過剰な暴力によって、しかも実質的に逮捕下にあった状態で
男性を殺したという見方も出ている。
また、警官に命中した弾は、警察の拳銃から放たれた弾だという話も出ていて
謎多き事件となった。
それを受け、8月6日地元警察前で300人近い抗議者が集まり
抗議集会がはじまった。
このときはまだ平和的なデモだったという。
しかし、警察は誠意をもって対応しなかったせいか
抗議者の一部がパトカーに火炎瓶を投げ、抗議者と警察の衝突が開始。
そのうち、バスや近隣の店舗への放火・略奪行為に発展。
次第にこれらの行為は各地に広まり、過激化していった。
当初の銃殺事件とは全く無関係の人間が加害者・被害者となり
ムスリム3名が殺害され、日本人女性も所持品を強奪され負傷した。
ソニーやパナソニック等の日本企業も放火・強奪の被害を受けている。

↑馬がかわいそうだよ
黒人男性が射殺された地区は、南アジア・中東等の植民地からの移民が多く
以前から黒人に対する警官の差別的待遇への不満が鬱屈としていたようで
人種差別が原因で男性が殺されたのではないかとの見方が
地元では広がっていたようである。
しかし、今起きている暴動は、もはやこの件とは関係のないところで起きていて
犯罪を犯している暴徒たちは、黒人だけでなく白人も混ざっている。
年齢も様々で、10歳程度の子どもも強奪行為を行っている有様だ。
また、暴徒は貧困層だけでなく、大学生や有職者も含まれているという。
スタートは人種的な問題だったのかもしれないが
ここまでの暴動に発展に至ったのは
原因を一言では語れないくらい複雑な背景があるようだ。
若者の5人に1人は失業という高い失業率のせいか?
大学の学費が上がったことか?
緊縮財政策への反発なのか?
失業保険の給付基準が厳格化されたことか?
移民政策の失敗か?
貧富の差に不満をもってのことか?
それともただ暴れたいだけか?
熊子には推測することしかできないが
社会的な背景がいろいろと絡まっているのだろう。

↑襲われた美容院。何故、美容院を襲う必要が?
しかし、何故ここまで被害が拡大してしまったのか?
イギリスの首相が夏休み中だったことは日本でも報道されたかもしれないが
閣僚も市長も夏休みでロンドンを離れていたことに加え
警視庁のトップがいなかったことも、統制が取れなかった原因のようである。
(ゴシップ紙の盗聴事件で警視庁トップが辞任し、後任が決まっていなかった)
暴動がはじまったときに、警察の対応が緩かったのも一因のようである。
イギリス政府は、来年のオリンピック開催を控える中で
一刻も早く沈静化したい思いがあるだろうが
残念ながら、ロンドンのイメージダウンは必至だろう。
暴徒から暴行を受けたマレーシア人学生↓
介抱するフリをして、実は強盗だったなんて
信じたくない光景だ。
他にも無関係な住宅を放火したり、あまりにも野蛮な行為が続いている。
イギリスの状況は熊子の理解を超えちゃってる。
休暇の時期だから、イギリス訪問中の日本人も多くいると思うが
理由なく攻撃される場合があるので、くれぐれもご注意を


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