天地明察
冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング) 刊
発売日 2009-12-01
「勇気百倍」貰いました! 2010-05-01
本屋大賞を受賞し、書店員さんたちの選考理由を聞いているうちに、どうしても読みたくなり手に取った。
ページが進むほど、どんどんのめりこんでしまった。
碁の名家に生まれ、礼儀正しく愛嬌があり人に好かれる春海。
非凡な才能を持ちながら己に飽き、算術に、天文に、そして改暦に奮闘し、
妻をはじめ愛する人たちとの死別、何度となく挫折を味わいつつも、
関わった多くの人の想いを胸に刻み、長年かけて改暦を成し遂げる。
まさに胸がすく、思いだった。
ドラマッチックな展開があるわけではなく、野心家でもなく、くじけそうになりながらも
ただひたすらな春海だからこそ、春海の喜び、悲しみに自分も一喜一憂し、涙した。
壮大すぎて江戸初期の一大事業はとても想像できない。
文中の算術も天文学も正直全くわからない。
でも学者たちの熱い想いがひしひしと伝わってくる。
こんなに学問にワクワクさせられたことはない。学問がすべてにつながっている思いがした。
春海は関から「勇気百倍」をもらった。春海は読者に「勇気百倍」を与えてくれた。
本屋大賞1位納得です。
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