個人事業主の主なメリットを紹介します。
- 年間最大65万円の税所得控除
- 経費の控除赤字の損益通算
- 3年間の繰越
です。
●最大65万円の税所得控除
事業収益にかかる税金は、事業収益の全てに掛かるわけではありません。税額は、収入から控除額と経費を差し引いた金額に、税率を掛けて計算します。
税額=(収入-控除額-経費)× 税率
青色申告により、年間最大65万円の税所得控除を受けられます。つまり65万円までの利益に関しては、税金がかかりません。
●経費の控除
事業にかかった費用を経費として計上できます。
サイトを作成する際に参考にした書籍の購入費用、インターネット接続費、電気代など。
旅行でも、サイト作成に関係があれば旅費を「取材費」として計上できます。また、自宅の一部屋を事業用として使う場合は、家賃の一部も経費として計上できます。
よって、多くの費用を経費として計上できれば、税金を減らせます。
雑所得として申告する場合でも、経費は差し引けます。しかし、その対象はかなり限定されるようです。
例えばパソコンなど通常の生活でも利用しているものは、経費としては認められません。
●赤字の損益通算、3年間の繰越
事業には、色々とお金がかかります。材料費や機器の購入で初期投資がかさみ、赤字になることもあるでしょう。
個人事業主として開業し、青色申告を申請しておけば、赤字分は本業の稼ぎと通算できます。またそれでも赤字の場合は、3年間の繰越が認められています。
●個人事業はすばらしい?
そうとも限りません。当然、デメリットがあります。世の中そんなに美味しい話はありません。
通常だと、副収入が20万円以下の場合は、確定申告する義務はありません。
しかし、個人事業主になってしまうと、毎年必ず確定申告をする必要があります。申告書類の作成など面倒な実務も発生します。
青色申告の場合、収支を詳細に帳簿に記帳し、確定申告の際に損益計算書と借貸対照表を作成し、提出する義務があります。
この作業はかなり面倒です。(但し現金主義で簡単に記帳する方法もあり、この場合税所得控除は10万円)
よって、個人事業主の開業は、収入がある程度安定してからのほうが良いと思います。でないと、面倒な作業だけが残ります。
●記帳の義務が発生したら、青色申告
年300万円以上の副収入(売上げ)がある場合は、問答無用で事業所得としてみなされ、記帳の義務が自動的に発生します。
個人事業主に登録するなら、このタイミングが良いと思います。
記帳の義務が発生するのであれば、個人事業主になって、青色申告すべきです。
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最終更新日:2018.3. 8 | トラックバック(0) | 個人事業主になろう
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個人事業はリスクもありデメリットもありますが、その分やりがいやメリットもたくさんありますね。どうとらえるかはその人次第ですね。
確定申告をするのは確かに面倒くさい(=デメリット)かもしれませんが、普通のサラリーマンであれば普段意識しないような税金のことなどを勉強できると考えれば、むしろメリットとも言えますよね。