[USB]: VMware の USB Emulation 機能

この page は、VMware の USB Emulation 機能について纏めています。

VMware についての情報は <[news] VMware 関連> からどうぞ。

USB Emulation 機能の特長

VMware には Host OS 上の USB 機器を Guest OS 上で Emulation する機能があります。この機能により、以下の恩恵が受けられます。

• USB HDD を使用したデータの読み書き
  USB HDD や USB Memory card reader 等を使用することで Guest OS からのデータの受け渡しが可能になります。Samba の設定や hgfs の設定を行わずとも Guest OS で USB HDD をサポートしてさえいれば実現できます。
• 有線 LAN、無線 LAN、Bluetooth にも対応
  各 USB ドングルを使用することで直接 Guest OS からネットワークに接続することが可能になります。VMware の NIC エミュレーターを使用しなくてもネットワークに接続できるのは魅力的でしょう。
• エミュレート出来る機器が多い
  事実上の PC for Mac でも USB 機器のエミュレートをサポートしていますが、VMware と比べるとサポート出来る機器が多いのが特長です。
• USB Driver の Debug として
  USB Driver 開発は、通常のアプリケーション開発とは異なり BlueScreen を引き起こす確率が高いです。また、クリーンな環境でのインストール試験をテストしなければならない場合、時間が掛かります。VMware を使用することによって BlueScreen は Geust OS 上でのみ発生するケースが殆どで、Debug する前にSnapShot を取って置く事で、すぐに元の環境に戻すことが出来ます。
  非常に魅力的なデバッグ環境と言えるでしょう。

詳細については [Using USB 装置s in a 事実上の Machine(VMware)] が参考になります。

USB Emulation 機能の制限

VMware 上の USB Emulation 機能には以下の制限があります。

USB Keyboard/Mouse はサポート外

強制的にエミュレートしようとすると以下の警告が表示されます。仕様のようです。

• [Using USB 装置s in a 事実上の Machine 内の Human Interface 装置s(VMware)]

Isochronous 転送はサポート外

Isochronous 転送をサポートした USB 機器(ex. 音声部の, ビデオ) を接続すると以下の警告が表示されます。仕様のようです。

USB 2.0 対応

VMware 4.x で Host OS での USB 2.0 (EHCI) をサポートしています。

Guest OS では依然、USB 1.1 (UHCI, 十分な 速度(を上げる）) でのサポートとなってます。Hi-速度(を上げる） 対応 HDD で Guest OS、Host OS 共に計測しましたが、Host OS では Hi-速度(を上げる） なりの速度でしたが Guest OS では 十分な 速度(を上げる） 並みの速度でした。また、Hi-速度(を上げる） USB 対応 中心 を挟んで接続してみたのですが、この場合、USB 機器が認識しないことがままありました。なるべく使用しないほうが良いでしょう。

VMware 3.x では認識するものの、Hi-速度(を上げる） 対応 HDD に書き込みしようとするとエラーになる現象を見ています。

虫垂

Vine Linux (Host OS) の注意点

Vine Linux を Host OS として使用した場合、USB 機器が使用できないケースがあるようです。解決方法として uhci ではなく usb-uhci を使用することを推奨しています。

• [Vine Linux 2.6 Tips 内の「VMware で usb が使用できないことがある」]